血界アニメ9話「Zの一番長い日(後編)」感想
2015-06-01


旦那が天使だった。
 いや知ってたけど天使だった。
 戦闘中から事務所のシーンに至るまで、一秒の隙無く天使だった。
 ことに朝の事務所のシーンはうわ色っぽいと思った次の瞬間妙なこと考えてすんませんっしたぁぁ!と土下座したくなる清い色気、ああ覚えがある……どことなく原作10巻病室シーン……。
 大体クラウスさんは熟慮の上に磨き抜いた言葉で最短距離を真っ直ぐぶち抜いてくる、要するに話し方と戦い方が大体同じだから怖い。
 高スペックの割にメンタルだけが常人レベル(結果として豆腐メンタル)のスティーブンなんか過去どんだけ一撃死の目にあってんだか、想像するだけで楽しいです。
 いや話がずれた。
 でもファストフード(包み紙が白だし相変わらずのジャック&ロケッツなんですかね)食べた後がとっちらかる事務所で、ザップが寝てて、何枚か破って丸めた便せんが転がってる……というだけで、深夜から明け方までの様子が見えるもんなあ。演出が心憎い。
 そんでドーナツです。甘党か旦那。そして内藤先生は実況ツイッターでフード理論とか持ち出さない。そんなレオとクラウスのニコイチ加減はまた後日語りたいところなので置いておいて。

 にしてもバトルシーンよかったですね。相変わらずのスピード感、原作と違う角度から見せてくる999式。素晴らしい。
 ハマーの台詞と出番が増えてる、安定の天真爛漫すぎて不安なかわいらしさ。師匠は機嫌良くフリーダム。
 ……で、ツェッド。
 見た人はみんな言うだろうけどまさかのジャパニーズスイーツ葛餅に技名エフェクト。半透明の質感ならば葛餅よりわらび餅だろうと思うけどああ出されるともう何も反論できない。そうか葛餅か。葛餅なんだな。
 しかもザップが吹き出す時点で3カット背景付き。
 ザップ愛されてるな、溺愛されてるな本当に!
 しかし何だろうな、ツェッド君の存在の違和感の無さ。
 私が原作既読済みだから、てことはもちろんあるんだろうけど、「あれ、そういや今まで居なかったっけ」なレベルの馴染みよう。
 キャラ1人増えたくらい軽くスルーできる程、他の部分が濃縮されてるってことですね。
 特にどんどん重たい佳境に近づいてきた感のあるオリジナルパート。

 第二次大崩落かー。
 しかも別にやり方が分かるわけでもない、本当のことなんか言いたくない絶望王が、何というか本当にムカつくラスボスの様相を呈してきました。
 奪うなら僕から奪え。
 妹の無事を条件に兄貴に取り憑いて、彼の預かり知らない状態で兄貴の解放を妹と契約する二重契約ですね。
 やり方がわからなくても、崩壊を食い止める為に使っている方法についての技術と知識は多分兄貴が持っている。
 つなぎ止める綱を落とせば再び大崩落を始められる。そして実際に落とすべきポイントを探す為に「神々の義眼」を使うというプランになるんですかね。そこは妹にやらせればいい。
 ここにレオナルドの義眼以前の意外とナイトな精神が絡むとなると、うわあいよいよかっこいいレオナルド無双の予感。
 黒白兄妹には不吉な予感しかしない感じだけど、これは楽しみだ!

 次回予告でため息のでる「あと3回」。
 ランチ回ですね、バードの話ですね。確かにツェッド君の性質やザップの可愛さを出しやすい回ですが、ハイテンションでコメディな短編が来るってことはオリジナルパートが長く、そしてエグくなるという予測でよろしいか。
 いやあああ楽しみ!
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