血界アニメ6話「Don't forget to don't forget me」感想
2015-05-11


歌うクラウス。しかもビバルディ「春」。多重録音の三重唱。
 まさかの5巻の話の後にくる4巻の話。
 次回「拳客のエデン」!わああクラウスがかわいいだけのステゴロ回来た!やぁっほぉぉぉい!!
 ……というクラウスまみれの予告編で一瞬肝心の6話の内容がキレイに頭から飛びかけた私です。すいません基本的に私クラウス廃なんです。
 その上アニメ雑誌で数回分の番組表チェックできるだろとか忘れていたんです。きゃー!

 それはさておき、6話です6話。
 ネジです。
 原作でもネジは確かにかわいい奴ではあったんですけど、正直ウザかわいいの部類でして。
 キャスティングの偉大さを思い知りましたね……。声だけであんなに印象違うものかバーガー。
 しかも微妙に背も低くなって、子供っぽくなったらあのウザ部分が当然に納得できると申しますか。具体的に言えばヲタっぽいところが失せた。せりふ同じなのに。
 そんなことよりバーガーください。
 で、ネジがかわいくなった分引き立つのがレオナルドのかっこよさ。
 そもそもレオは何事にも柔軟で順応性が高いんです。
 異物を排斥するという概念が無い上に、弱い相手を守るという行動が自然に身についていますから(この辺理想的にお兄ちゃん)正義感とか大上段に振りかざさなくても、ネジを助けてやるのは自然なことなんだなあと。普通につき合うということも。
 つきあい方が普通だからネジが上乗せの交渉に入るのにも腹を立てる訳で。基本的に理不尽の圧力には反発する方ですよねレオナルド。
 種族が同じだってわかりあえるとは限らんのだから、だからこそ種族が違うところは理由にしたらいかんし、そもそも分かり合うとする範囲の設定をどこにおくかという問題だってある。
 そういうところを踏まえて考えると、名乗るときにしゃがんで視線を合わせるレオは男前だ。ほんとに。

 ネジの「月より遠い世界」の感覚は、ジャックの絵のついた包み紙にも現れるんですよねえ。あのレオに通じない、つまりオリジナルの分類をしてるのは、実物を見たことがないから正式な名前を知らなくて、それで自分で勝手に名前をつけているってことですもんね。 (修正:「ペンシラー」=原画マンのことなんですね。だから「ロン・ジョミータjr」「誰それ」の問いが「ペンシラー」なんですね。説明しろネジ。いや説明の必要な相手と話したことないのか。)
 自分だけの満足、現実と異なる自分だけの世界。
 いっそ健気なまでの思い入れの強さと、身も世もなくねだることができるたくましさ。それに比してすべてを忘却する胞子という体質的な打たれ弱さ。ネジの生き辛さはこの話の鍵ですね。
 そんなことは気にせずバーガーください。
 そのネジが、あれだけボコボコに殴られながら、レオを忘れない為にそしてレオに忘れられない為に、生まれて初めてかもしれない我慢をする。まずここで来る。
 そのレオが死んだと思った(実際そう思っても不思議じゃない流血量)だろうネジの絶望の形が、それまでと比較にならない強さと量の胞子になると考えると一層切ない。耐えられない最大級のストレスをその一瞬で受けたというのが目に見える形でわかる。
 バーガー。

 で、オリジナルパートの「ブラック兄さん」。
 前々回の兄さんと違って目が青い表情が違う何よりホワイトの機嫌が違う。ああ、こっちが素か。いよいよ憑依型だな絶望王。そして釘宮無双。
 細かい仕掛けで言えば、ポスターとタイトルもよかったですが、やっぱり「ラブアンドピース」を仕込まれるとは思ってなかった。紛れもないあのイントネーションでラァブアァンドゥピィースですよ。わーんトンガリ!牧師!保険屋コンビー!

 トライガンを考えると、クラウスにも絶対あのクラスのえげつない設定ついてんだろなーとかわいい下っ牙見る度に思うんですけどね。
 そこはまあ出てきたときに考えればいいことです。
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