龍如プレイ日記:第13章「戦いの果て」(2)
2013-09-17


神宮戦の思い出:上の階へ上がる階段が見つからなくて10分位ぐーるぐるしてました。おわり。

 いや、これで終わりにしてしまうのもどうかと思うんだけど、正直神宮についてはあまり書く所がないのですよね。
「昔は青雲の志があったものの、今ではすっかりダメダメになってしまった権力者の悪役」の様式に即して外れることが無いというか。
 強いて言えば「最終的な護衛2人は2人とも倒すと新手と交替されるため、倒していいのは1人だけ」というセコい仕様がいかにも神宮であるなと。

 そんなこんなで神宮を倒したので店内に戻りますただいま由美ちゃんただいま遥。いい加減ヨレヨレですけど勝ったぜーという。
 このタイミングで錦山君が来る。

 遅れて来た割に瞬時に情報把握ができる辺り、錦は本来有能というか優秀というか、要するに出来る子だったんだろうなという気配がします。その気配が錦の残念加減をいやが上にも盛り上げる。
「神宮を倒したか」はともかく由美ちゃんの提げているアタッシュケースが爆弾だということを即時に理解するのは、事前に情報収集してるにしても大したものですよ。
 ストーリーの文脈上から察すれば、錦は花屋の情報網は使えてないですからね。麗奈さんももう故人ですし、そもそも彼女の情報網は飲食関係と戻って来てからの桐生ちゃんの動きに限られるでしょう。とすれば神宮を使った可能性も含めて錦は独りで相当頑張っていたことになります。
 ……出来る子なのにねぇ。
 そんで向上心もあって、実行力もあって、それだけならすごくいい男なのにねえ。どうしてこう残念大将なんだか。

 神宮に騙されたんじゃない、利用するつもりなのを知っていてこっちが利用してやったんだ。
 だってあの日から俺は誰も信じないで生きて来たから。

 そういうことをな、キレかけ寸前の声で言うと涙声にしか聞こえぬのだよ錦。
 そんでもって今この店にある100億を元手に東城会の跡目を継ぎ、由美ちゃんが欲しいと。その結果をもって桐生ちゃんに勝ちたいと。
 ………何だろうこのいたたまれなさ。
「錦……そいつは無理だ」とやんわりした表現に留める桐生ちゃんに対し、100億を渡す気も錦に惚れる気もないとはっきりお断りしてしまう由美ちゃん。
 だよなあ。「一馬」と「錦山君」の呼称の違いがそのまま恋心の有無の違いですからね……。
 とはいえ容赦ねえ。まあ風間のおやっさんは由美ちゃんにとって二重三重の恩人だしなぁ。世良会長も。
 ちなみに、こういうやり取りを聞いていると忘れがちですが桐生ちゃんと錦は同い年、由美ちゃんは4つ下です。妹の立場だった由美ちゃんがしっかりしてるのか、単に兄さん達がダメなのか。

 ま、そんなことはさておき。由美ちゃんを譲る気は毛頭なく、かつこれまでの経緯から言って東城会の跡目を錦に譲る気の無い桐生ちゃんと、どうしても東城会と由美ちゃんが欲しい、それ以前に何としても桐生に勝ちたいという錦とのバトルが始まる訳でございます。
 上着とシャツを一気に脱ぐシーン来ましたよ龍と鯉!

 正直よく頑張って勝った俺。錦は素早いし強いです。ラスボスだけんね。
 だからこれで桐生ちゃんへの執着がここまでひどくなければねえ。成り上がりようはいくらでもあったのに。麗奈さんだっていい女だったのにもったいない。
 この激しい嫉妬は、あれだな。多分「抜かれた」な。
 推察するに、錦は幼い頃から利発だったのではあるまいか。そして体の弱い妹が居た分しっかりお兄ちゃんやってた筈である。
 これに比して桐生ちゃんの場合、今だって正直要領悪いしどんくさい。つまり現況の桐生ちゃんをかっこよくしている所以である体力と運動能力が十分に育つ前は、今の100倍はどんくさい子供であったと想像するのは容易である。

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